今回の記事は「保育園」に絞って解説しています。
※幼稚園や認定こども園との比較はありません。
保育園ってどんなところ?特徴は?メリット・デメリットは?と疑問に思っている内容の解決、園見学の際の予備知識として役に立ちます。
はじめに
こんにちは、Kasuminです。
前回の記事で「認定こども園」に絞って園の概要から特徴、メリット・デメリットについて一通
り纏めた記事を投稿しました。↓
今回は「保育園」に絞って記事を書いて行こうと思います。
仕事復帰に向けて保育園への預かりを考えているお父さん、お母さんの参考になるように書きま
したのでぜひ最後まで読んでいってください。
そもそも「保育園」って何?
・制度創設:1890年頃最初の託児所が設立。(「静修学校付設託児所」が日本初とされている。)
1938年に厚生省(現在の厚生労働省の前身)が設置され、1947年に「児童福祉法」が制定され
ました。
これによって保育園の法的根拠が確立され、1948年に「児童福祉施設最低基準」が制定され、
保育士の配置基準や施設基準が定められました。
認定こども園同様社会的背景が大きく関わっています。
保育園(設立当初は託児所)は当初、主に貧困対策や労働者支援の側面が強かったようです。
しかし、時代が進むに連れて次第に児童の福祉と健全な育成を目的とする施設として位置づけら
れるようになっていきました。
①運営主体:市町村などの自治体が運営している。
②保育内容:標準化された保育内容。自治体で決められた保育計画に沿って運営される。
③保育士:地方公務員として雇用。公務員試験に合格する必要がある。
④保育士の年齢層:幅広い世代の保育士が在籍している。
【私立保育園の特徴】
①運営主体:社会福祉法人、学校法人、民間企業など。
②保育内容:園独自のカラーや特色がある。モンテッソーリ教育や英語教育など、多様なプログラムを提供する園もある。
③保育士:各運営団体と直接契約。雇用形態は社員・パート・アルバイトなど様々。
④保育士の採用:公立よりも就業しやすい傾向にある。
①認可保育所
・国の基準を満たし、都道府県知事の認可を受けた施設
・公立と私立がある
・0歳から就学前の子どもが対象
・保育士の配置基準や施設基準が厳格
②公立保育園
・市区町村が運営
・保育士は公務員
・保育内容は標準化されている傾向がある
・ベテラン保育士が多い傾向
③私立保育園
・社会福祉法人や学校法人などが運営
・園独自の特色ある保育を提供することが多い
・0歳児保育や延長保育を実施している割合が高い
④公設民営保育園
・自治体が設置し、民間事業者が運営
・公立と私立の特徴を併せ持つ
⑤地域型保育事業(小規模保育事業など)
・0〜2歳児を対象とした小規模な保育施設
・市区町村の認可を受けて運営
・家庭的な雰囲気での保育が特徴
⑥事業所内保育所
・企業が従業員のために設置・運営する保育施設
・従業員以外の地域の子どもも受け入れる場合がある
⑦認可外保育施設
・認可を受けていない保育施設
・認可保育所と比べて設置基準が緩やか
・夜間保育など、柔軟な保育サービスを提供することが多い
保育園の特徴とメリット
保育園は、子どもの健やかな成長を支援しながら、保護者の就労と子育ての両立をサポートする
重要な役割を果たしています。
ここからは保育園の特徴とメリットを纏めてみました。
①保育時間が長い(原則1日8時間、延長保育も可能)。
②0歳児から受け入れ可能である。
③年間を通して開所(長期休暇がない)している。
④給食の提供がある。
⑤お昼寝の時間がある。
⑥保育士による専門的な保育の提供がある。
⑦養護と教育を一体的に行う。
⑧子どもの生活リズムを大切にした保育を行っている。
⑨保護者への子育て支援や相談対応を実施している。
⑩保育料は世帯の所得に応じて決定(3歳以上は原則無償)する。
⑪入所には保育の必要性の認定が必要である。
⑫保護者参加の行事が比較的少ない。
認定こども園と違って保育の必要性がない場合、預けることが出来ないので注意が必要です。
①通常、朝早くから夕方遅くまで預けられる。
②産休・育休明けからすぐに利用できる。
③長期休暇がなく、働く保護者に便利である。
④栄養バランスの取れた食事が毎日提供される。
⑤乳幼児の発達に応じた専門的な保育が受けられる。
⑥少人数での保育(小規模保育園)の場合、きめ細かな対応が可能である。
⑦仕事と子育ての両立をサポートしてくれる。
保育園に預けるデメリットはある?
子供を保育園に預けるデメリットとしては以下のことが挙げられます。
①風邪や感染症の流行
多くの園児がいるため、病気が広がりやすい。
②個別対応の難しさ
保育士が多くの園児を担当するため、一人ひとりに十分な時間をかけるのが難しい。
③保護者との関係が希薄
保護者同士や保育士とのコミュニケーションが少なくなりがちである。
④転園の可能性
大規模な保育園では友達が引っ越すことが多く、子どもが仲良くしていた友達と離れることがある。
⑤行事参加の機会
行事や保育参観などで、子どもの様子を見る機会が少ないこともある。
どんな子(家庭)が保育園に向いている?
参考程度に纏めました。
個々の子供や家庭の状況、各園の特徴によって適性は異なると思いますので実際に園を見学し、
園の方針や雰囲気を必ず確認してください。
①社交的で集団活動を好む子供
②長時間の保育を必要とする共働き家庭
③0歳児から保育を必要とする家庭
④年間を通して継続的な保育を必要とする家庭
⑤子育てに関する相談や支援を必要とする家庭
⑥柔軟な保育時間を必要とする不規則勤務の家庭
⑦経済的な理由で幼稚園より保育園を選ぶ家庭
最後に
いかがでしたか。
今回は保育園に絞って概要から特徴・メリット・デメリットについて纏めました。
「保育園ってこういうところなんだ」と頭の片隅に知識を入れておいてもらって園の見学や
先生の話を聞くことで園生活がイメージしやすくなると思います。
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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